平成の遺産「もぎもぎフルーツグミ」が令和に異例の復活?SNSで爆発する“もぎ取る体験”の謎に迫る
もぎ もぎ フルーツ グミが、令和のいま、信じられない形で再び脚光を浴びている。かつて明治(Meiji)が販売し、多くの子供たちを夢中にさせたあの「木からフルーツをもぎ取る」知育菓子。生産終了の悲報から数年、2026年の現在、フリマアプリでの価格高騰やSNSでの再現動画の流行を経て、ついにメーカーが動いたという噂が業界内を駆け巡っている。あの懐かしいグレープとマスカットの香りが、現代のデジタル社会に一石を投じようとしているのだ。
単なるお菓子の枠を超え、一種のカルチャーとして消費されている背景には、デジタルネイティブ世代が求める「触覚の飢え」があるようだ。ネット上の情報によると、このもぎ もぎ フルーツ グミの復刻版プロトタイプが一部のアンテナショップでテスト販売されたとの情報もあり、ファンの間では争奪戦が始まっている。昭和・平成レトロブームの最終兵器とも言えるこのグミは、なぜここまで人々を狂わせるのだろうか。
なぜ今?生産終了から始まった「平成レトロ」の逆襲

2023年春、惜しまれつつも店頭から姿を消したあの緑のトレイ。当時の生産終了ニュースは、大人になった元子どもたちの心にぽっかりと穴を開けた。しかし、絶望は長くは続かなかった。
メルカリやヤフオクでは未開封品(賞味期限切れ含む)がコレクターズアイテムとして取引され、YouTubeでは「自作もぎもぎフルーツ」のレシピ動画がミリオン再生を記録。この異様な熱気こそが、今回の復活劇の引き金となった。消費者が求めたのは味ではない。あの、プラスチックの枝からグミを「ちぎる」瞬間の、指先に伝わるかすかな抵抗感なのだ。
「タイパ」の時代に逆行する“面倒くささ”がウケる理由
現代はタイムパフォーマンス(タイパ)が至上命題とされる時代だ。動画は倍速で観られ、食事は完全栄養食で済まされる。そんな効率主義の極致において、このグミが提供する体験はあまりにも非効率だ。
木に見立てた細いグミの幹から、小さな果実を一つずつちぎって口に運ぶ。急いで食べれば台無しになる。この「あえて手間をかける時間」こそが、現代人にとっての極上の癒やしになっているのだ。マインドフルネスならぬ、「マインドフル・グミ」。指先に集中するその数分間だけは、スマホの通知から解放される。
TikTokで1億回再生、Z世代が群がる「もぎ取り動画」の魔力

トレンドの主役は、かつてリアルタイムでこのグミを食べていなかったはずのZ世代やα世代だ。
TikTokでは「#もぎもぎフルーツ」のハッシュタグをつけた動画が累計1億回再生を突破。ASMR(咀嚼音・環境音)動画としての人気も高く、トレイからグミが剥がれる「ペリペリッ」という微細な音が、視聴者の脳を刺激して離さない。画面の向こうのインフルエンサーたちが、真剣な表情でグミを収穫するシュールな光景。それは現代の新しいエンターテインメントの形だ。
開発元・明治の沈黙と、水面下で進む「令和版」のスペック
業界関係者への取材によると、メーカー側は今回のブームを静観しつつも、着実に次の一手を準備しているという。
噂される「令和版」は、単なる復刻にとどまらない。環境配慮が叫ばれる2026年において、プラスチック製トレイの廃止、あるいは生分解性プラスチックへの移行は避けられない課題だ。さらに、かつての人工的な着色料を見直し、本物の果汁をふんだんに使用した「大人向けもぎもぎフルーツ」の計画も囁かれている。健康志向とエコロジー、そしてノスタルジーの融合。これが実現すれば、単なる駄菓子の枠を超えたメガヒットは確実だ。
駄菓子は「食べるもの」から「体験するもの」へ
お菓子売り場は今、大きな転換期を迎えている。ただ甘くて美味しいだけのスナックは淘汰され、何かしらの「体験」を付加した商品が生き残る時代だ。
もぎもぎフルーツグミが示したのは、お菓子とは「五感を使って遊ぶメディア」であるという事実だ。引っ張る、ちぎる、分ける、そして食べる。この一連のプロセスが、私たちの記憶に深く刻まれている。もし本当に店頭へ本格的に帰ってくるならば、それは単なる商品の再発売ではない。私たちが失いかけていた「泥臭い遊び心」の帰還を意味しているのだ。 (出典: もぎ もぎ フルーツ グミ(Yahoo!ニュース))